中世へのタイムカプセル: 雨のアヴァンシュを歩いて・・・
 
 
  アヴァンシュの町はパイエルンと同様にブロワ地方にある。 パイエルンとは電車で10分程度で行き来できる距離にある。
またこの地区は古代に、ローマ帝国の支配下にあり、運良く第二次世界大戦の戦火を免れたため、町のいたるところに貴重な遺跡が点在する。 ここ、アヴァンシュの町は、ローマ帝国 (紀元2世紀) の支配下にあったころ、一時スイスの“首都”にもなったことがあり、パイエルンとともに重要な拠点でもあった。

左上の写真はアヴァンシュの駅舎である。 大昔にそんなに栄えた町とは想像もできないほど小さな駅であり、町全体も今では住む人も少なく、静かなのんびりとした町と化している。
 
  ここは仏語圏なのでアヴァンシュというのが一番とおりやすい呼び方だが、昔はアヴェンティクム、アウェンティクムと呼ばれていた。 ムルテン(モラ)の町もそうだが、昔からの呼び方や、言語の違いによる読み方の違いなどがあり、スイスの高山植物と同様に、知らないと頭がこんがらがってしまう。

旧市街は丘の上にあり、駅前から少し右に歩いていき、左手の緩い坂を上っていく。 そして左に階段を上れば、目の前にもう中世の古い家並みがひろがる。 城壁のように家々が連なり、その趣深い裏通りを通り、さらに石のアーケードを抜ければ、メインストリートにでる。

左上の写真はスイスには珍しい大きな円形闘技場。 ケルト人が造り上げたと言われ、今は夏にいろいろなコンサートが催されている。 また、この闘技場の脇にはローマ博物館があり、ケルトとローマ文化の貴重な資料がたくさん展示されている。
 
 
 

円形闘技場の右手の細い道を下っていくと、道沿いにいかにも古そうな壁がつづき、浴場跡なども見ることができる。 

ふたたびメーンストリートに戻り、左右の建物をよくよく見れば面白いものにたくさん出会える。 上の上の右の写真は、ほぼ町の中心となるメーンストリートに面した素敵なホテル・ラ・クローヌ。 左上は日時計(暦)、Fevrier、Juinなどフランス語で月名がかいてあるのが見える。 右上は色彩豊かな壁画。

 
 
  左上はメーンストリートに面した建物の下につけられた石づくりの腰掛のようなもの。  右上の建物の窓には楽譜に書くトーン記号が白い色でかかれている。  
  円形闘技場では毎年7月にオペラ・フェスティバルが開催されており、2004年は 「Carmen de Georges Bizet (nouvelle production)」 と題し、7月の9 、 10、14、16、 17、 21、 23、24 日に開催される。

このように遺跡があったり、お祭りがあったり、それなりに楽しい町なので、私はローザンヌに行く途中などにちょっと寄り道をしていくが、他に目立ったものがないので、若い人にとってはつまらない町かも知れない。